武器として生まれ、美術品でもある日本刀。正しく手入れをすれば数百年から千年以上も受け継がれるものですが、そんな日本刀をお店で買えるのはご存知ですか?歴史的な価値や美術品としての価値があり、極めて高価なものですが、刀剣に魅了されれば、どんどん欲しくなっていく不思議なものなのです。今回は、VISIT CHIYODA編集長の私マライが東京にある日本最大級の日本刀専門店を訪れ、日本刀の魅力について学びました!
日本刀専門店「銀座 誠友堂」
「銀座 誠友堂」は日本最大級の日本刀専門店で、有楽町の東京交通会館の2階にあります。お店には常に200を超える刀剣のほか、鍔(つば)や武具が揃えています。店内には鎧(よろい)も展示されていて、まるでサムライの時代にタイムスリップしたかのような気分になりました。


日本刀の値段は?
刀剣・日本刀は、特別な資格がなくても購入することができます。ただし、日本刀は決して安価なものではなくて、現代に作られた「現代刀」であったとしても、有名な刀工が製造したものなら、それなりの値がつきます。20万円〜23万円がスタートラインと考えて良いでしょう。短い刀で20万円から、長い刀であれば50万円ぐらいします。
刀剣はいくつかのランクに分かれていて、一番貴重なものは重要文化財や国宝クラスに分類されています。このクラスのものに関しては売買に許可が必要です。それ以外の刀剣なら、売買は可能で、日本から持ち出すこともできます。ただし、日本刀は国によっては武器扱いになる可能性があるため、購入する前にしっかり法律について確認する必要があります。


保存状態が良い刀剣は、まるで最近作られたかのようにピカピカで、数百年前のものだと聞くと本当にびっくりします。

お店で特別に見せていただいた日本刀は、高い物で一振あたり3000万円〜4000万円の値段がつけられ、テーブルの上に並べられていた刀剣だけで、東京で一等地のマンションが購入できるほど高価なものでした。

刀の長さと反りが時代によって異なる!?
同じ日本刀と言っても、実は様々なタイプがあり、時代によって変化しました。馬に乗って戦うことが主流だった鎌倉時代や南北朝時代は相手を一騎打ちできるように刃長が約70~90cmもあり、とても長かったです。戦国時代(1467年〜1615年)からは戦い方が徒歩に代わり、刀をいかに素早く鞘(さや)から抜けるかが大事になって、約60cmのやや短めなものが主流になりました。代々受け継がれていた刀剣の柄の部分を切って、代わりに刃の一部を柄に作り直すことで、良い刀剣が短くなり、再び使うことができました。

刀剣を短くすると、茎(なかご=柄(つか)に覆われている、持つ部分)に彫られている刀工の名前が削られてしまいます。本来の長さで、しかも刀工の名前が残っている日本刀は極めて貴重です。

刃文が美しい!
日本刀の美しさを決める一つのポイントは刃に現れている「刃文」と呼ばれている波模様。焼く時の温度にムラが出たら、刀剣の強度に問題が出たり、模様が不均等になったりして、美術品としての価値が下がる場合もあります。一方、躍動感のある刃文が見事に現れている刀剣は特別な美しさがあります。

装飾がすごい!
刀剣の美術品としての価値を高めるのは、刀の状態、刃に施されている彫刻、刃文、鍔(つば)、鞘の美しさ、刀を鞘の中で固定するための鎺(はばき)、柄につけられた「目貫(めぬき)」と呼ばれている飾りなどです。
例えば、以下の写真に写っている刀剣(脇差)の片面には梵字、もう片面には龍の彫刻が彫られています。持ち主を守る意味があるそうです。よく見れば、龍の鱗がシンプルな柄ではなくて、立体的に彫られているのがわかります。ディテールの細かさに圧巻!!


日本刀の世界はいかがでしたか?私は完全に日本刀の虜になりました。700年前に作られているのに、新品並みにピカピカしている日本刀、数々の逸話、立体的な彫刻、美しい装飾品は素敵でした!

<読者プレゼント>

真剣をお買い上げの方には、もれなく「手入れ具セット」プレゼント!
プレゼントの条件:
- 真剣をお買い上げの際に、「銀座 誠友堂」のお店スタッフにスマートフォンでこの記事を提示してください。
- 「手入れ具セット」プレゼントの期間は、2024年12月末までです。
- 「手入れ具セット」の在庫がなくなり次第、プレゼントは終了しますので、予めご了承ください。
銀座 誠友堂
https://www.seiyudo.com/
http://world.seiyudo.com/ (英語)
東京都千代田区有楽町2丁目10-1 東京交通会館 2階
Google Maps: https://maps.app.goo.gl/ZCCvT5peQuTrcEWm9
最寄駅:有楽町駅、銀座一丁目駅、銀座駅、日比谷駅