東京・御茶ノ水エリアの「山の上ホテル」は老舗のホテルです。2019年12月にリニューアルオープンして、創業当時のクラシックな雰囲気が蘇りました。同時に、名物メニューも復刻版として登場!今回は、山の上ホテルの地下1階にあるコーヒーパーラーのランチとデザートの復刻メニューをご紹介します!
「山の上ホテル」が1954年にホテルとして開業した当時、東京にはまだ文化サロンやホテルが少なかったため、日本の文化人、特に文豪たちに大人気の場所となりました。多くの出版社や古書店が集まる神田神保町が近くにあり、川端康成や三島由紀夫、池波正太郎などの有名な作家がこのホテルを利用したと言われています。
「コーヒーパーラーヒルトップ」で至福の時間を
「コーヒーパーラーヒルトップ」は、山の上ホテルの地下1階にあります。ホテルは名前の通り丘の上に建っているため、坂道に面しているコーヒーパーラーには地階にもかかわらず大きな窓があり、明るくて落ち着いた雰囲気となっています。
今回いただくランチセットメニューは、「仔牛のカツレツウィーン風サラダセット」と「山の上ホテルのプリンアラモード」です。どちらのメニューも当時のメニューにインスパイアされ、現代版にアップデートされた復刻メニューです。
ランチセットのメインディッシュである仔牛のカツレツは、本場ウィーンのように薄く伸ばされ、存在感いっぱい!日本のカツレツと違い、揚げるのではなくて、油とバターの両方を使って、鉄製のフライパンでこんがり焼き上げます。
いざ、カツレツを試食!
目を閉じれば、一瞬にしてドイツの故郷に帰ったかのようです。口の中で広がるバター風味の効いたウィーン風カツレツはまさに本場ドイツの味!また、山の上ホテル独自のトマトソースもついて、途中で味を変えられるのもとても気に入りました。このカツレツの味は、ドイツ人の私マライが太鼓判を押します!
水出しコーヒーの秘密
「水出し・ダッチコーヒー」は人気メニューの一つです。氷を入れた冷水で12時間かけて一滴一滴ゆっくりと抽出し、一晩寝かせたコーヒーの味は絶品です。
コーヒーにはコクがあって、雑味はなく、とても飲みやすいです。
コーヒーに合うのはもちろんデザート!というわけで、「山の上ホテルのプリンアラモード」をいただきました。
主役のプリンの周りには季節の果物、自家製バニラアイス、そして白鳥の形をしたシュークリームが彩りを添えています。
レトロな復刻プリンはスプーンの上でプルプルしない程度の硬めのものですが、硬すぎず、簡単に言えば「ちょうどいい按配!」なのです。自家製のアイスクリームにはバニラビーンズだけでなく、バニラの種子さやをすりつぶしたものも使用しているそうです。芳醇!
プリンアラモードのサイズ感、味のバランスも完璧で、本当に美味しかったです。
コーヒーパーラーで一番多く注文されているメニューは、常に期間限定メニューがランク入りするそうです。こちらの「春のパフェ」も要チェックです!
今回は、ホテルのクラシックな雰囲気も良い演出となり、他では味わえないレトロでおしゃれな「食の体験」ができました。皆さんもぜひ「コーヒーパーラーヒルトップ」で素敵なひとときをお過ごしください!
山の上ホテル
https://www.yamanoue-hotel.co.jp
東京都千代田区神田駿河台1-1
Google Maps: https://goo.gl/maps/pB48mgMFNfJCrQdNA
最寄り駅:御茶ノ水駅、新御茶ノ水駅、神保町駅